ワンルームに住んでいると、「収納を増やしたい」と「家具を増やしたくない」が同時にやってきます。
服をしまいたい。本もある。バッグも置きたい。日用品のストックもある。だから棚を置く。収納ケースを置く。ラックも置く。そしてある日、部屋を見て思います。
これは困ります。
ワンルームでは、たくさん入る収納が必ずしも正解ではありません。むしろ大事なのは、床を使わない。隙間を使う。ひとつで二役にする。必要なときだけ動かせる。そして、全部を隠そうとしない。
無印良品も壁面収納について、床を使わず狭い空間の収納を増やせることを提案しています。IKEAにも、2026年は両面カラーの有孔ボードなど、収納そのものを部屋のアクセントにできるものが増えています。
今回は、「収納力○リットル」の数字だけではなく、
そこを基準に選びました。
壁に付けられる家具棚 44cm収納家具を置く前に、壁を一度見てみる
収納が足りない。そう思ったとき、つい床へ家具を置こうとします。カラーボックス。チェスト。ラック。でもワンルームでは、床の30cmが結構大きい。だったら最初に使いたいのが壁です。
無印良品の「壁に付けられる家具棚」は、石こうボードの壁へ専用ピンで取り付ける棚。44cmタイプなら、奥行は12cm。本格的な棚というより、「今までなかった場所に、細い置き場所が一本できる」という感じです。
読みかけの本。時計。小さなスピーカー。アクセサリーケース。ベッドの横なら、サイドテーブル代わりにもできます。
家具を置かずに、家具の仕事だけを壁にしてもらう。ワンルームでは、この考え方がかなり使えます。
床面積をまったく使わず、好きな高さに棚を増やせるのが最大の魅力。30cm・44cm・88cmなどサイズがあり、オーク、ウォールナット、ライトグレー系から選べます。外した跡も比較的目立ちにくい仕様です。

限られたスペースを活かすなら、壁面収納が正解。棚受けが見えない設計だから、小物や本を浮かせて飾るように収納でき、ワンルームもすっきり見えます。
最初から88cmを付けるより、ワンルームなら30cmか44cmから。大きな壁面収納を作るより、ベッド横。玄関。デスクの上。「いつも物を置いてしまう場所」の近くへ小さく作るほうが使いやすいです。
なお石こうボード専用品なので、賃貸だから大丈夫と決めつけず、壁の材質と契約条件は確認してから取り付けたいところです。
RÅSKOG ロースコグ ワゴン スモール収納場所を、部屋の中で動かす
ワンルームでは、キッチン。仕事机。ベッド。全部が近くにあります。だったら収納も、一つの場所に固定しなくていい。
IKEAの「RÅSKOG(ロースコグ) ワゴン」には、高さ61cmのスモールサイズがあります。28×38cm。三段。キャスター付き。
朝はデスク横。仕事が終わったらベッド横。料理するときだけキッチンへ。そんな使い方もできます。
もちろん毎回動かさなくてもいいのですが、「ここ専用」と決めなくていい収納は、暮らし方が変わりやすいワンルームと相性がいい。
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スモールサイズはテーブルやデスク下にも収まりやすく、各段4kg、全体12kgまで対応します。
小さな三段収納にキャスターが付き、必要な場所へそのまま移動できます。棚板がメッシュ状なので中身も見やすく、通気性も確保されています。
収納量が多ければ大きいRÅSKOGもありますが、ワンルームならまずスモール。特にデスク下へ入れたい場合、高さ61cmが収まるかを先に確認したいところです。
色は収納用品だからと白に決めなくても大丈夫。部屋がニュートラルなら、ベージュ系やグリーン系を一点入れるのもかわいいと思います。
ハンドル付きスリムワゴン タワー13cmの隙間を、ちゃんと収納にする
ワンルームには、妙な隙間があります。冷蔵庫と壁。洗濯機と洗面台。家具と家具の間。12cm。14cm。絶妙です。普通の収納ボックスは入らない。でも何も置かないには、ちょっと惜しい。
山崎実業の「ハンドル付きスリムワゴン タワー」は、幅13cm。この「本当に隙間用」という細さが魅力です。高さは80.5cmで三段。
下段にはペットボトルや洗剤など高さのあるもの。中段には日用品。上段には小物。普段は隙間へ入れておき、必要なときだけハンドルを持って引き出します。
収納家具が視界に増えないのに、収納量だけ増える。ワンルームでは、かなりありがたいタイプです。

奥行きがコンパクトで、限られたスペースに収まりやすい。キャスター付きだから、狭い部屋でも動かしやすく、生活シーンに合わせて柔軟に活用できる。
W13×D47.5×H80.5cmの細長い三段ワゴン。キャスターとハンドル付きで、キッチンだけでなくランドリー用品の収納にも使えます。
この商品は「多分入る」で買わず、隙間をきっちり測りたいです。本体幅13cmだけを見るのではなく、引き出すスペース。巾木。コンセント。冷蔵庫の放熱スペース。まで確認。
13cmの隙間があるからと、冷蔵庫へぴったり寄せていいとは限りません。隙間収納こそ、数センチ慎重なくらいがちょうどいいです。
PERJOHAN ペルヨハン スツール 収納付き一脚に、椅子・テーブル・収納を任せる
ワンルームで好きな家具があります。スツールです。椅子になる。サイドテーブルになる。バッグを置ける。来客時にも使える。小さいのに働き者。さらに収納まで付いていたら、かなり優秀です。
IKEAの「PERJOHAN(ペルヨハン)」は、パイン無垢材の収納付きスツール。幅49cm、奥行28cm、高さ45cm。座面の下に、雑誌や小物を置けるスペースがあります。
ベッド横へ置けば、上にランプとスマートフォン。下に本。昼間は椅子。そんな使い方ができます。
家具が一つ増えるのではなく、「三つ買わなくて済む」と考えたい家具。これがワンルームでは大事です。

シンプルな木製スツールながら、座面下に収納スペースを備えているため、限られたスペースで機能性と見た目の両立が叶う。腰掛けと収納が一つになることで、ワンルームの家具配置がぐんと効率的になる。
収納付きスツールですが、サイドテーブルやベッドサイドテーブルとしても使える設計。座面には持ち手穴があり、部屋の中で移動させやすくなっています。試験荷重は110kgです。
収納量だけなら普通のボックスのほうが優秀です。これは「収納するためだけの家具を置きたくない人」に向いています。
ベッド横にサイドテーブルも欲しい。たまに椅子も欲しい。本も少ししまいたい。そんなふうに二つ以上の役割が重なるなら採用。一役しか使わないなら、もっと小さなものを選んだほうが部屋は広く使えます。
ポリエステル麻 布貼りベッド下収納ボックスベッドの下は、大きな空き地
ワンルームで収納を考えるとき、見落としたくない場所。ベッドの下です。ベッドは、部屋の中でもかなり大きな面積を使っています。その下が全部空いているなら、少しもったいない。
無印良品の「ポリエステル麻 布貼りベッド下収納ボックス」は、約幅39×奥行59×高さ18cm。衣類。季節もの。予備のタオル。バッグ。普段あまり使わないものをまとめるには、使いやすいサイズです。
個人的には、ベッド下収納には「毎日使うもの」を入れないほうがいいと思っています。毎朝しゃがんで引き出すのは、思った以上に面倒です。
収納は、入る場所ではなく、取り出す頻度で決める。これはワンルームほど大事です。
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高さ18cmの低いボックスなので、対応する高さのベッド下へ収めやすく、使っていなかった床面積を収納に変えられます。
購入前に、ベッド下の「床からフレームまでの高さ」を測ります。18cmぴったりではなく、少し余裕が必要です。
また衣類を入れる場合、床に近い場所はホコリもたまりやすいので、ふたを付けるか収納袋を併用するほうが安心。普段着より、季節外の服。寝具。旅行用品。などの「二軍収納」に向いています。
SKÅDIS スコーディス 有孔ボード小物は、壁に並べるという方法もある
収納というと、箱へ入れる。引き出しへ入れる。扉の中へ隠す。を考えがちです。でも、よく使う小さなものなら、壁へ並べてもいい。
IKEAの「SKÅDIS(スコーディス)」は、フック、小物入れ、シェルフなどを好きな位置へ組み合わせられる有孔ボードです。
文房具。イヤホン。鍵。アクセサリー。小さなバッグ。いろいろ掛けられます。
そして2026年には、ダークグレーブルー×ダークライラックレッドという両面仕様の新しい有孔ボードも登場しています。これはかなり面白い。収納用品を白い壁に消してしまうのではなく、収納する場所自体を、部屋の色にしてしまう。

シンプルな有孔ボードだからこそ、壁を活かす収納として、ワンルームの限られたスペースに無理なく馴染む。フックやバスケットを組み合わせれば、自分の暮らしに合わせた収納が作れる。
ワンルームは一つの空間をずっと見るので、このくらい遊んでもいいと思います。
アクセサリーを付け替えることで、収納するものが変わってもレイアウトを変更できます。壁付けのほか、専用パーツを使ってデスクなどへ取り付けられるタイプもあります。
何でも掛けると、壁が一気に生活感でいっぱいになります。そこで、デスク用品だけ。アクセサリーだけ。玄関小物だけ。というようにテーマを決める。
「壁を収納にする」のではなく、小物の一軍だけを壁へ出すくらいがきれいです。
ストレージキャディ S細かいものは、“しまう”よりまとめて運ぶ
ワンルームなのに、物が行方不明になります。広い家ならまだ分かります。でも部屋は一つです。それなのに、リモコンがない。メガネがない。リップがない。充電器もない。不思議です。
Pencoの「ストレージキャディ S」は、幅12.5cmほどの小さな持ち手付き収納。内側に仕切りがあり、小物をまとめて入れられます。
デスクなら文房具。ベッド横ならメガネやハンドクリーム。洗面所ならケア用品。そして必要になったら、そのまま持って移動する。
物の定位置を「場所」ではなく「箱」にしてしまう。これ、ワンルームでは結構便利です。
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持ち手が付いた作りだからワンルームの限られたスペースで、棚から取り出したり、サッと別の場所へ移動したりできるのが便利。細かなモノをまとめて、ごちゃつきを上手にコンパクトにできます。
工具箱を小さくしたような形で、仕切りと持ち手が付いています。水まわりでも使いやすいPP素材で、複数あればスタッキングも可能です。
大量収納には向きません。むしろ、毎日使う薬。充電用品。リモコン。文房具。など、「出しっぱなしになる小物」を5〜10点くらいまとめる用途向けです。
収納用品をすべて白で揃えている部屋なら、こういう小さいものだけ好きな色を選ぶのも楽しいと思います。
ワンルームでは、“収納量”より“見えている床”を増やしたい
収納用品を探していると、大容量。たっぷり収納。○○点収納可能。という言葉が魅力的に見えます。
でもワンルームでは、収納力を100増やすために、家具の面積を100増やしてしまったら、部屋は確実に狭くなります。
だから私は、収納家具を買う前に、
壁は空いていないか。
ベッドの下は空いていないか。
家具の横に細い隙間はないか。
今ある家具に収納の仕事を追加できないか。を一度見たい。
そしてもうひとつ大事なのが、
お気に入りの本。好きなバッグ。よく使う文房具。かわいい箱。そういうものは、見えていてもいい。
2026年のSKÅDISに強い色の両面ボードが出ているのも象徴的で、収納そのものを隠すより、インテリアの一部として見せる選択肢が増えています。
反対に、日用品のストック。季節外の服。掃除用品。こういうものは隙間やベッド下へ。
このくらいの分け方が、ワンルームには合う気がします。
収納は、ものを詰め込むためではありません。床にバッグがない。テーブルの上に物が積まれていない。ベッドまでちゃんと歩ける。そして部屋を見渡したとき、「あ、今日は結構すっきりしてる」と思える。
そのために収納雑貨がある。ワンルームなら、収納ケースの数より、見えている床の広さを一センチでも増やす。私はそちらを目標にしたいです。
