WEBショップを見ていると、知っているブランドが並んでいます。「あ、これ知ってる」「ここ好き」安心します。

でも、ときどき。まったく知らない名前が出てきます。ブランド名を見ても、読める。でも知らない。検索したこともない。お店で見た記憶もない。なのに商品が、

すごく好き。

私はあの瞬間がかなり好きです。

知らない名前なのに、商品だけ先に好きになる

最初に見るのは商品です。たとえば花瓶。形がちょっと変。色もいい。「これ、かわいい」と思う。

そこで初めてブランド名を見る。知らない。でも商品は好き。この順番がいいんですよね。

ブランドの知名度も、人気も、評判も、まだ何も知らない。なのに、

自分の「好き」だけが先に決まっている。

ちょっと気持ちいいです。

ブランドページを開いた瞬間、急に世界が広がる

商品が一個気になる。ブランド名を押す。ブランドページが開きます。そこに、マグ。トレー。時計。小さなオブジェ。別の商品がずらっと並んでいる。

そして思います。「あれ」「これも好き」「こっちもいい」三個目。「もしかして、このブランド全体的に好きかも」

ここまで来ると、ちょっと嬉しくなります。一個の商品を見つけただけなのに、

新しい雑貨屋さんを一軒見つけたような気分です。

海外ブランドだと、さらに少しうれしい

ブランドについて少し見る。海外のブランドだった。それだけで、なぜかちょっと嬉しい。

別に海外だから偉いわけではありません。もちろん国内にも好きなブランドはたくさんあります。

でも、遠くの国で誰かが作った雑貨が、日本のWEBショップに並んで、夜、自分のスマートフォンに表示されている。考えてみると結構すごいです。

知らない街の知らない店を、偶然のぞいたような感じ。

WEBショップならではの楽しさだと思います。

小さなメーカーの商品には、“ちょっと変”が多い気がする

有名ブランドの商品は、やっぱり安心です。デザインも整っている。シリーズも揃っている。使いやすい。

でも小さなブランドを見ていると、ときどき、「誰がこれを考えたんだろう」というものがあります。

形が妙に丸い。色の組み合わせがちょっと変。必要なのかよく分からない機能がある。鳥の形。顔が付いている。なぜか脚がある。

こういうの、好きです。

便利だからではなく、「これを作りたかったんだろうな」と感じるもの。

見ているだけでも楽しいです。

誰かに教えたくなる。でも、ちょっとだけ教えたくない

知らないブランドを見つけると、人に言いたくなります。「これ知ってる?」と。

でも同時に、ちょっとだけ、自分だけ知っていたい気持ちもあります。とても小さい独占欲です。まだ有名じゃない。でも自分は好き。この感じ。

もちろんWEBショップに普通に売っています。誰でも買えます。自分だけの秘密ではありません。それでも、

「先に見つけた」みたいな気持ちになる。

雑貨好きには、こういう楽しさもあります。

ブランドの説明を読んで、さらに好きになることもある

少し興味が出て、ブランド紹介を読みます。どういうものを作っているのか。どんな考えなのか。どこで生まれたのか。どんな素材を使っているのか。

そして、「だからこういう形なんだ」と分かる。すると、さっきまで「かわいい」だけだった商品が、少し違って見えます。

ただし、私はここを深掘りしすぎないのも好きです。全部知らなくてもいい。デザイナーの経歴を暗記しなくてもいい。

「なんか好き」で始まって、「ちょっと知ったらもっと好き」くらいがちょうどいい。

有名じゃないから、好きになるわけでもない

ここは大事です。小さいブランドだからいい。海外だからいい。知られていないから価値がある。という話ではありません。

有名でも好きなものは好きです。定番には、定番になる理由があります。

でも、知らない名前の商品にも、好きになる可能性がある。それが楽しいんですよね。

ブランド名を知っているかどうかと、自分が好きかどうかは別。

そのことを毎回ちょっと思い出します。

検索していないからこそ、出会える

これも、目的なくWEBショップを見る楽しさです。「○○ブランド マグ」と検索していたら、そのブランドの商品しか出てきません。

でもカテゴリーをなんとなく見ている。新着を見る。関連商品を見る。すると、名前も知らなかったブランドが突然出てくる。

探していなかったから、見つかる。

この感じが好きです。雑貨を見る時間には、目的がないほうがいいときもあります。

一個買うと、そのブランドを街でも見つけるようになる

そして面白いのが、一度ブランドを知ると、急に街で見つけるようになること。

雑貨屋さんへ行く。「あ、これ」以前WEBで見つけたブランド。あります。前からそこにあったはずです。自分が知らなかっただけ。

本屋でも、インテリア写真でも、SNSでも、急に名前が目に入ります。

世界に新しく増えたのではなく、自分の中の検索対象がひとつ増えた。

そんな感じです。

知っているブランドが一個増えると、買い物もちょっと楽しくなる

次にWEBショップを見る。そのブランドの新商品が出ている。「あ、新しいの出てる」となる。

少し前まで存在すら知らなかったのに。いつの間にか、新作まで気にしています。

こうやって、好きなブランドが少しずつ増えていく。別にコレクターではありません。全部買うわけでもありません。でも、

「ここを見ると何か好きなものがありそう」

という場所が増える。それだけでWEBショップを見る楽しさも増えます。

だから、ブランド名を知らなくても一度止まってみる

WEBショップを見ていると、知らないブランド名が出てきます。以前なら、知っているところだけ見ていました。安心なので。

でも今は、商品がちょっと気になったら、一回押してみます。ブランドページを見る。何個か商品を見る。そして、「あ、ここ好き」となったら。その日はちょっと得した気分です。

何か安く買えたわけではありません。ポイントも増えていません。クーポンもありません。でも、

自分の好きなものが置いてある場所を、世界に一個増やせた。

それなら十分、得したと思います。

そして数日後。またそのブランドの商品を見ている。買う予定は、今のところありません。たぶん。