予定のない休日が好きです。目覚ましをかけない。起きた時間が朝なのか昼なのか、少し曖昧。「今日は何しようかな」と考えながら、とりあえず冷蔵庫を開ける。そして特に何も思いつかない。こういう日。
昔は、せっかくの休日なのだから何かしなくては、と思っていました。出かける。買い物へ行く。話題のお店へ行く。ちゃんと休日らしいことをする。
でも最近は、
と思っています。
音楽を流したら、なんとなく掃除を始めたり。新しいお香を焚いたら、そのまま本を読み始めたり。飲みものをタンブラーに入れたら、「ちょっと散歩しようかな」と思ったり。雑貨ひとつで、一日の予定が決まることがあります。
今回は、そんな「何もない休日」の小さなきっかけになってくれそうなものを選びました。
KALLSUP ポータブルBluetoothスピーカーまず、部屋に音楽をひとつ
休日の朝。テレビをつけるほどではない。でも、部屋が無音なのもちょっと寂しい。そんなときにちょうどいいのが、小さなBluetoothスピーカーです。
2026年のIKEA新商品「KALLSUP(カルスープ)」は、幅7cmほど。本当に小さい。手のひらに乗ります。このくらいだと、「音響機器を買う」というより、普通に雑貨をひとつ買う感覚です。
音楽はもちろん、ポッドキャストを流してもいい。キッチンへ持っていく。洗面所へ持っていく。ベランダへ持っていく。充電式で、フル充電なら音量50%で約9時間再生できます。
休日って、好きな音が流れているだけで少し「始まった感じ」がするんですよね。
お気に入りのプレイリストをかける。すると不思議なことに、散らかっていたテーブルを片付け始めたりします。もちろん、そのまま何もしなくてもいい。それも休日です。
手のひらサイズで、部屋から部屋へ気軽に持ち運べるところがいちばんの魅力。大きなスピーカーのように「ここに置く」と場所を決めなくても、その日の居場所に音楽を連れていけます。
価格も手頃なので、音質を突き詰めるオーディオというより、暮らしの中に音を足す雑貨として使いやすい一台です。
休日に音楽やラジオ、ポッドキャストを軽く楽しみたい人向け。本格的な低音や大音量を求めるなら大型スピーカーのほうが向いていますが、「料理中だけ」「ベランダで少しだけ」という使い方なら、この小ささがむしろ便利です。
インテリアになじませたいならホワイト。小さな色を効かせたいならピンクを選ぶと、置いてある姿まで楽しめます。
プレジール フロアクッションソファじゃない場所をつくる
家にはソファがあります。椅子もあります。それなのに休日になると、なぜか床へ座りたくなることがあります。ローテーブルの前。窓の近く。本棚の前。
普段は座らない場所に座ると、同じ部屋なのに少しだけ違って見えるんです。
2026年秋のFrancfrancで気になったのが、「プレジール フロアクッション」。直径50cm、高さ25cm。中には細かなビーズが入っていて、座ると体に沿うように沈みます。
表面は少し光沢のある起毛素材。いかにもビーズクッションという感じではなく、部屋に置いておいてもかなりきれいです。
私はこれを、ソファの近くではなく窓辺に置きたい。コーヒーと本を持って移動する。いつものリビングなのに、ちょっと席替え。
家の中で居場所を変えるだけでも、休日って結構新鮮になります。
普通の座布団より厚みがあり、大きなビーズソファほど場所を取らない。その中間くらいのサイズ感が使いやすいフロアクッションです。
使わないときも「座るための道具」に見えすぎないので、ベッドサイドや窓辺に置いたままでもインテリアになります。
床で本を読んだり、ローテーブルでお茶を飲んだりすることが多い人におすすめです。
反対に、長時間しっかり腰を支えて座りたい場合は、背もたれ付きの座椅子やソファのほうが快適。これは「もうひとつ小さな居場所を増やしたい人」にちょうどいい雑貨です。
お香 緑茶の香り午後になったら、香りを変える
休日の午後って、少し空気を変えたくなります。朝から家にいて、洗濯して。遅めの昼ごはんを食べて。さて、ここからどうしよう。
そんなとき私は、香りを変えるのが好きです。無印良品の「お香 緑茶の香り」は、12本入り。緑茶をイメージした、茶葉のやさしい香りです。
お香って、一日中香らせるディフューザーとは少し違います。火をつける。煙が上がる。しばらく香る。そして終わる。
この「しばらくだけ」という感じが、休日にはちょうどいい。

ふわりと香る緑茶の香りが、いつもの部屋の空気をそっと変えてくれる。何気ない午後を少し特別に感じさせる存在です。
ディフューザーのようにずっと香り続けるのではなく、短い時間だけ空気を変えられるのがお香のいいところ。
緑茶の香りは、甘いフローラル系よりも比較的すっきりした気分で使いやすく、昼間のリラックスタイムにも合わせやすいタイプです。
香りを選ぶときは、「好きな香り」だけでなく使いたい時間帯で考えるのがおすすめです。
午後なら緑茶やホワイトティーのような軽めの香り。夜ならウッディアンバー。秋らしさを楽しみたいなら金木犀など、その時間の気分で使い分けると楽しみが増えます。
香りに敏感な人は、最初から大きなディフューザーを置くより、一本ずつ試せるお香のほうが選びやすいと思います。
DAY OFF TUMBLER行き先を決める前に、飲みものを入れる
名前からして今回の特集に入れないわけにはいきません。KINTOの「DAY OFF TUMBLER」。まさに休日のためのタンブラーです。
500mlの真空二重構造で、飲みものの温度を保ちやすい仕様。特徴は、上についている丸いハンドルです。
バッグへ入れるというより、「これ持ってちょっと行こう」と手に取りたくなる形。
私は休日、まず飲みものを入れてしまうのがおすすめです。アイスティー。コーヒー。水でもいい。そしてタンブラーを持つ。
そこまでやると、不思議と「せっかくだから外へ行こうかな」という気分になります。

毎日の飲み物を美しく保ちながら、普通の日常を少し豊かにしてくれる。シンプルなデザインだからこそ、どんなシーンにも自然と寄り添う相棒です。
500ml入る容量と、持ち運びやすい丸いハンドルが特徴。水筒というより、休日の散歩やドライブへそのまま持っていきたくなるデザインです。
飲み口も口当たりを意識した構造なので、ペットボトルの代わりとしてだけでなく、好きな飲みものをゆっくり楽しむために使えます。
散歩や公園、ドライブなど、短い外出が多い人に向いています。
荷物をできるだけ軽くしたい人には500mlが少し大きく感じる可能性がありますが、「午前中から午後まで一本持ち歩きたい」という人にはちょうどいい容量です。
色はバッグや服に合わせるより、持ったときに自分の気分が上がる色を選ぶほうが、このタンブラーには似合います。
MARKET TOTE BASKET WITH COOLER公園を“ピクニック”に変えるバッグ
公園へ行くだけなら、普通のバッグでいい。ペットボトルを一本持っていけばいい。それは分かっています。
でも、バスケットを持って公園へ行くと、急に「散歩」が「ピクニック」になります。

柳の風合いと保冷機能が一体になった、ピクニックや日常の買い物を格上げするバスケット。レトロな見た目で、ふだんのお出かけに自然と持ち運びたくなる一品です。
DULTONの「MARKET TOTE BASKET WITH COOLER」は、柳のバスケットと布製バッグを組み合わせた、少しレトロな保冷バッグ。底がちゃんと籠になっています。上にはファスナー。中は簡易的な保冷仕様です。
サンドイッチを入れる。冷たい飲みものを入れる。コンビニで買ったお菓子でもいい。そして公園へ行く。
料理はしていません。遠出もしていません。でもバッグがピクニックなので、今日はピクニックです。
保冷バッグの実用性と、柳バスケットの見た目を一緒にしたところが魅力。普通のクーラーバッグよりも、持って出かけること自体を楽しめます。
帰宅後に棚へ置いていても、それほどアウトドア用品らしく見えないのも雑貨好きには嬉しいところです。
近所の公園や河川敷など、二人くらいまでの軽いピクニックなら通常サイズ。家族分の飲みものや食事を入れたいなら、大きめサイズを選ぶほうが安心です。
保冷性能最優先というより、「普通のお出かけをちょっとイベントっぽくしたい人」に向いています。
SQUARE BASKET TRAY“休日に使うもの”をひとまとめにする
休日になると使うものがあります。読みかけの本。イヤホン。リモコン。ハンドクリーム。小さなお菓子。
平日はそれぞれ違う場所にあるのですが、休日になるとなぜか全部ソファの周りに集合します。だったら最初から、まとめてしまえばいい。
DULTONの「SQUARE BASKET TRAY」は、スチール製の小さなワイヤーバスケット。幅25.5cm、奥行23cm。底にトレイが付いているので、小さなものも落ちにくくなっています。
私はこれを収納用品としてではなく、「本日の休日セット」にしたい。
普通のワイヤーバスケットと違って底にトレイがあるので、イヤホンやリップ、USBメモリのような小さいものも落ちにくいのが便利。
持ち運べる収納なので、ソファ周り、ベッドサイド、デスクと、その日の居場所にまとめて移動できます。
部屋全体をきっちり収納するというより、今使っているものだけ一時的にまとめたい人向けです。
雑誌や大きな本をたくさん入れたいなら、もう少し深さのあるバスケットを。イヤホン、本、リモコン、お菓子くらいをまとめるなら、このサイズ感がちょうどいいと思います。
カラーは部屋になじむものを選ぶと、出しっぱなしでも気になりません。
KONSTRUNDA クッションカバー予定がないなら、部屋を少し変えてみる
そして、今まさに2026年らしいものを最後に。IKEAが9月3日から発売する「KONSTRUNDA(コンストルンダ)」コレクションです。
スウェーデンの「アートツアー」という文化をヒントに、7組のクリエイターと作った新しいアートコレクション。ラグ、花瓶、オブジェ、ミラーなどいろいろありますが、最初に取り入れるならクッションカバーが面白そうです。
Ingrid Leander BergとIgor Holtermannによるクッションカバーは、ジャカード織りでかなり大胆なグラフィック。
無難に部屋へ溶け込ませるというより、「今日はこれを置いてみる」というタイプの雑貨です。
クッションカバーは、家具を替えずに部屋の印象を大きく変えられる雑貨の代表格です。
特にKONSTRUNDAのようなグラフィック性の高いデザインなら、一個置くだけでソファ周りの雰囲気が変わります。アート作品を壁に飾るより気軽で、季節や気分によって戻せるのもいいところ。
柄物を選ぶときは、ソファと同じ色に合わせるより、部屋の中にすでにある色を一色拾うとまとまりやすくなります。
たとえばラグに青が入っているなら、青の入った柄。木の家具が多いなら、ブラウンやオレンジが入ったもの。
逆に、部屋が白・ベージュ・グレー中心なら、クッションだけ思い切って強い柄を選ぶのもおすすめです。
休日は、楽しい予定がなくてもいい
休日の前の日。「明日何する?」と聞かれることがあります。何も決まっていないと、少しもったいない気がする。せっかく休みなのだから、どこかへ行ったほうがいいような気もします。
でも本当は、予定がないからできることも結構あります。
起きたい時間に起きる。
小さなスピーカーで音楽を流す。
昨日とは違う場所に座る。
お香を一本焚く。
飲みものを持って外へ出る。
コンビニでサンドイッチを買って、公園で食べる。
帰ってきたらクッションの場所を変えてみる。どれも、予定表には書かないことばかりです。
でも後から振り返ると、「今日、結構よかったな」と思ったりする。
だから、何もない日をちょっと楽しむためのものを家に置いておく。
音楽を流したくなるもの。
座りたくなるもの。
外へ持っていきたくなるもの。
少し部屋を変えたくなるもの。
そして次の休日。朝起きて、「今日は何しようかな」と考える。何も思いつかなかったら。とりあえず好きな雑貨をひとつ手に取ってみる。
そこから一日が始まっても、全然悪くないと思います。
