必要か、必要じゃないか。そう聞かれると、たぶん必要ではありません。なくても生活できます。収納が増えるわけでもない。料理が早くなるわけでもない。仕事の効率も上がらない。
でも、部屋を見たときに、「これ、やっぱり好きだな」と思えるものがあります。
花を飾っていない日の花瓶。意味もなくくるくる回っている小さなオブジェ。壁に一枚だけ掛けた絵。ちょっと変な形のライト。
雑貨って、本当はこういうものなのかもしれません。
今年のインテリアを見ていると、何もかも同じ色で完璧にそろえるというより、色ガラスやアート、少しクセのあるフォルムをひとつ加えるものが気になります。
今回は、そんな「説明はしにくいけれど、部屋にあるとうれしい」ものを選びました。
KONSTRUNDA デコレーション何に使うの?と聞かれたら「見る」と答える
今回のテーマにいちばん合っているものをひとつ選ぶなら、これかもしれません。IKEAの新しい「KONSTRUNDA(コンストルンダ)」コレクションに登場する、吹きガラスのデコレーション。
グリーンのフロストガラスが波打つような形になっています。用途。ありません。ものを入れるわけでもない。時計でもない。照明でもない。
置いて、見る。以上です。
でも、こういうものが棚の端にひとつある部屋って、ちょっといいんですよね。昼間は窓からの光が透ける。夕方になると色が少し深く見える。見る角度を変えると、ガラスの波が違って見える。
KONSTRUNDAは、スウェーデンの「アートツアー」をヒントに、複数のクリエイターと作られた2026年の新しいアートコレクション。「アートを買う」と考えると少し構えてしまいますが、雑貨として棚に置くなら取り入れやすい。
吹きガラスならではの透明感と、波打つフォルムが魅力。グリーンですが、完全に不透明ではないので、色のある雑貨でも部屋の中で重たく見えにくいタイプです。
飾り棚やサイドボードに「何か置きたいけれど、実用品は置きたくない」という人に。
すでに部屋に小物が多いなら、周囲を少し空けてこれだけ置くほうがきれい。逆に白やベージュ中心で少し物足りない部屋なら、こういう色のあるオブジェをひとつ入れるとかなり印象が変わります。
ドレープ アートボード壁がひとつ変わると、部屋まで変わった気がする
家具を買い替えるのは大変です。ソファは大きい。テーブルも大きい。ラグも意外と大きい。その点、壁はいい。何もないところへ一枚掛けるだけでいいから。
Francfrancの「ドレープ アートボード」は、布がふわっと折れたような立体感のあるデザイン。普通のポスターのように平面ではなく、表面に凹凸があります。サイズは約53cm四方。
私はこういうアートを、部屋の真ん中に「作品です」と飾るより、ソファの横やチェストの上に少しずらして置きたい。
部屋にアートがあるというより、なんとなく壁の景色がいい。そのくらいがちょうどいいと思っています。

半立体的な質感が光の当たり方で表情を変えるアートボード。シンプルながら奥行き感のあるデザインは、どんなインテリアにも馴染みやすく、部屋全体の雰囲気をそっと格上げしてくれます。
2026年秋冬のFrancfrancは、1970年代のグラマラスでラグジュアリーな空気を現代的に取り入れる「Design with Drama」がテーマ。きれいに整えるだけではなく、少し存在感のあるものを加える今年のムードにもよく合っています。
絵柄そのものより、布や凹凸の「質感」を楽しむアート。部屋に色をたくさん増やさず、壁に表情だけ加えられます。
すでにクッションやラグに色が多い部屋なら、こういうニュアンス系のアートが合わせやすいです。
壁が広い場合は一枚だけだと小さく見えることもあるので、ソファ横、ベッドサイド、チェストの上など、家具と一緒に小さな景色を作る感覚で置くのがおすすめです。
ラジオメーター窓辺で勝手に回っている、それがいい
これは、かなり好きです。ラジオメーター。ガラスの中に、小さな羽根車が入っています。
太陽の光など赤外線を含む光が当たると、くるくる。回ります。それだけです。
でも窓辺に置いておくと、ある日ふと見たときに回っている。「あ、今日よく晴れてるんだ」と思う。
時計でも天気予報でもないのに、部屋の中で外の光を感じられる。この感じがとてもいい。
![ラジオメーター [JZ057]](https://m.media-amazon.com/images/I/31IcelCKmtL._SL500_.jpg)
天気による色の変化を眺めるだけで、なぜか心が落ち着く。置いておくだけで部屋が整った印象になる、さりげない存在感が魅力です。
もともとは1870年代に考案された実験器具ですが、透明なガラスと黒い羽根の造形は、今見るとむしろインテリアオブジェとしてかなりきれいです。
電源も電池も使わず、光によって羽根が回転するところが最大の特徴。動きのある雑貨ですが、音も派手な光もないので、静かな部屋にも置きやすいです。
これは置き場所が大事。LED照明だけでは動きにくいため、太陽光が入る窓辺や、赤外線を含む光源の近くに置くほうが楽しめます。
「置物を飾るのはちょっと苦手」という人にも、実験器具という理由があるので取り入れやすいオブジェだと思います。
TWO TONE DW VASE S花より先に、花瓶を好きになってもいい
花瓶を買うとき、普通は「どんな花を飾ろう」と考えます。でも、この花瓶については逆。
この花瓶を置きたいから、あとで花を買えばいい。
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amabroの「TWO TONE DW VASE」は、二重構造になった色ガラスのフラワーベースです。Amber×Gray。Blue×Pink。Green×Yellow。二つの色が重なり、見る方向や光によって色の見え方が変わります。
最近、透明なガラスに少し色が入った雑貨がすごく気になります。色はある。でも重くない。窓辺なら光を通すし、白い棚なら影にも色が出る。
そして花を入れていない日も、ちゃんとオブジェになります。
内側と外側で色が違うダブルウォール構造。花瓶そのものに奥行きがあり、一色のガラスベースとは違う見え方を楽しめます。
部屋がニュートラルカラー中心なら、Blue×PinkやGreen×Yellowのような色がはっきりしたタイプ。木の家具やヴィンテージっぽい空間ならAmber×Grayが合わせやすそうです。
花を頻繁に買わない人ほど、空の状態でも好きな花瓶を選ぶのがおすすめです。
インテリアフレグランスオイル オータムブレンド部屋の景色は同じでも、空気を秋にする
部屋の気分を変えるものは、目に見えるものだけではありません。香りひとつでも、かなり変わります。
2026年の季節限定「インテリアフレグランスオイル オータムブレンド」は、金木犀が咲く秋の夕暮れをイメージした香り。
秋って、家具を替える季節ではないけれど、香りを変えるにはすごくいい季節だと思っています。昼間はまだ少し暑い。でも夕方になると、風だけ秋っぽい。そんな時期に部屋へ帰って、この香りがする。
部屋は昨日と何も変わっていないのに、「季節が変わったな」と思える。
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雑貨ではないようでいて、私はこういうものも立派なインテリアだと思います。別売りのラタンスティックを挿して使います。
季節限定なので、「ずっとこの香り」ではなく、秋の間だけ楽しめるのがいいところ。香りで部屋の印象を変えられるので、ものを増やしたくない人にも向いています。
香りは部屋の広さによって感じ方がかなり変わるので、小さな部屋ならまず100mlから。
リビングなど少し広い空間なら200mlを選び、スティックの本数で香りの強さを調整すると使いやすいです。
RAINARD CLOCK時間を見るたび、ちょっと目に入ってほしい時計
時計は必要です。これはちゃんと実用品。でもスマートフォンにも、テレビにも、パソコンにも時間は出ています。
だから今、部屋に置く時計は「時間が分かる」だけでは少しもったいない。
DULTONの「RAINARD CLOCK」は、そんなことを考えさせる小さな置き時計。公式の商品説明も、「あなたのお部屋で目を引くアイコンになる置き時計」。その通りだと思います。
時計というより、時間も教えてくれるオブジェ。
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棚の上。本の横。サイドテーブル。どこかに少しだけ存在感のある時計があると、部屋が急にその人の場所っぽくなります。アイボリーなら、色のある雑貨とも合わせやすい。
シンプルに壁へ掛ける時計ではなく、棚やテーブルの上で「置物」として楽しめるタイプ。
実用品を増やすなら、なるべく「見た目も好き」を選びたい人に。
すでに部屋にオブジェが多い場合は少しごちゃつく可能性があるので、何も置いていない棚やサイドテーブルへ単独で置くほうが似合います。
がんばらないアヒル部屋にひとり、やる気のない人がいてもいい
最後はこれ。「がんばらないアヒル」。名前がもういい。
白いアヒルが、完全に力を抜いています。シリコン製の小さなライトです。
照明として考えれば、もっと明るいライトがあります。オブジェとして考えれば、もっと洗練されたものもあります。
でも、疲れて帰ってきて、部屋の端にこのアヒルがいる。しかも本人は全然がんばっていない。
なんとなく、それでいい気がしてきます。
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こういう「意味のないかわいさ」って、部屋には案外必要なのかもしれません。2026年のBRUNOでも、こうしたシリコンライトや雲型の時計など、実用品に少しユーモアを加えたインテリア雑貨が展開されています。
柔らかなシリコン製のライトで、照明とオブジェの中間みたいな存在。デザインがかなりかわいいので、消灯している昼間でもちゃんと雑貨として成立します。
かわいいものを少しだけ部屋に入れたい人向け。部屋全体を甘くしたくないなら、デスクの端やベッドサイドにこれ一個だけ、という置き方がおすすめです。
逆に、生活感を極力なくしたモダンな部屋を作りたい人には少し違うかもしれません。でも私は、完璧におしゃれな部屋に、ちょっと変なものが一個いるほうが好きです。
役に立たなくても、好きなら置いていい
部屋を整えようとすると、つい理由を考えます。
収納に使えるから。
便利だから。
必要だから。
長く使えるから。もちろん、どれも大切です。
でも雑貨に関しては、「なんとなく好き」という理由があってもいいと思います。
窓辺でくるくる回っている。
光が当たるとガラスがきれい。
壁を見るとちょっと嬉しい。
時計なのに妙に存在感がある。
アヒルが全然がんばっていない。それだけ。
でも、一日に何度も過ごす部屋です。そこに「好き」がひとつあることは、思っているより大事なのかもしれません。
何かひとつ、置いてみる。説明できなくても大丈夫。「これがあると、なんとなく気分がいい」。雑貨を選ぶ理由としては、それで十分だと思います。
